『IS(ISIL)の資金8億ドルが灰になる』

2016年4月28日

 

 どこでも何をするにも、まず資金であろう。IS(ISIL)はシリアやイラクの石油を、盗掘することで相当の資金を、手にしていた。この金を狙って、ヨーロッパやアラブなどから、多数の戦闘員がIS(ISIL)陣に、駆けつけていたのは、昨日の話になったようだ。

 一時期は、1か月に1500人から2000人の、新規の戦闘員が集まっていたのだが、最近で、はせいぜい200人程度に、減少していると伝えられている。

 アメリカや合同軍イラク軍などは、IS(ISIL)の資金を断とうということで、IS(ISIL)の金庫のあるビルを、攻撃するようになってきた。このため、IS(ISIL)側は相当の現金を、灰にしてしまったようだ。

 もちろん、合同軍やイラク軍の攻撃で、金庫のなかのどれだけの現金が、灰になってしまったかを、正確に知ることは出来ない。金庫のなかにどれだけ現金があるかを知っているのは、IS(ISIL)だけなのだからそうであろう。

 ただ、灰になったドル札の合計は、推測で、5億ドルから8億ドル程度であろう、と言われている。つまり、600億円から900億円ということだ。IS(ISIL)がどれだけの資金を持っているかは別に、2015年の年間予算は、20億ドルだったが、25億ドルが過剰だった、ということのようだ。

 最近では、金庫に対する攻撃や石油施設、そして、タンクローリーなどへの攻撃が続いており、IS(ISIL)は資金難に陥っている。このため、IS(ISIL)の戦闘員の給与は半額に減らされ、IS(ISIL)が所有する車両も、一部売却されている、ということのようだ。

 こうなってくると、IS(ISIL)の戦闘員のモラルは低下し、強姦や意味の無い殺害が起こり、泥棒もするようになる。加えて、給与の支払いが減ったことや、遅配から戦闘意欲も、減退しるということだ。

 また、IS(ISIL)の戦闘員が女装して、イラク政府側に投降した、あるいは難民に紛れて投稿している、ということも起こっているようだ。一部ではIS(ISIL)がまるで、スーパーマンのように強いイメージで、伝えられているが、やはり彼らも、人間なのであろう。