『ロシア・シリアが難民に武器供与の情報』

2016年3月 3日

 

イギリスのBBC放送の報じたところによれば、ロシア政府とシリア政府が、一部のシリア難民に対して、武器を供与しているということだ。その目的はヨーロッパ諸国を、不安定化させるためだ、ということだ。
もし、この情報が事実であるとすれば、国際的に大問題であろう。ヨーロッパ諸国にはドイツを中心に、何百万人もの難民が押し寄せている。その難民はシリアからばかりではなく、イラクやアフガニスタンなどのような、国内で紛争が起こっている国から、やってきているのだ。
これら以外にも、アフリカ諸国からの難民も、ヨーロッパには押し寄せているが、ヨーロッパ諸国はこれを『津波』と呼んで恐れている。難民の数が増えれば社会問題化するのは必定であり、既にヨーロッパ各国では自国民と難民との、暴力衝突問題が起こっている。
BBC
が報じるように、ロシア政府やシリア政府が、難民の一部に対して武器を与えていることが、事実であれば、今後のヨーロッパ諸国民と難民との衝突は、暴力レベルではなく、内戦レベルまで拡大するかも知れない。
イスラエル政府はパレスチナ人の暴力から、自分を守るために、武器を携行することを、イスラエル国民(ユダヤ人)に奨励した。それと同じように、ヨーロッパでも武器の携行を、許可制で認めるか、黙認することが、起こりうるだろう。
この情報を明かしたのは、NATOの軍司令官で、アメリカ国籍のフィリップ・ブレードローブ将軍だ。そこで疑問なのは、ロシアが今の段階で、ヨーロッパを敵に回す、こうした作戦を立てるか、ということだ。ましてや、シリア政府が難民に武器を支給する、ということは考え難い。
逆にアメリカにはその意思があるのではないか、と疑いたくなるのだが、それもやはり相当無理な話のように思える。何が意図でこの情報が明かされたのか、それは事実なのか、大いに疑問があるところだ。しかし、極めて重要な情報でもあることは事実であろう。