いままで、ホロコーストを口実に、欧米諸国はイスラエルに対して、特別の対応をしてきたように思われる。例えば、イスラエルの核兵器については、強い非難をすることも、査察することも無く、今日に至っている。
しかし、ここに来て、欧米のイスラエルに対する対応に、変化が出てきているようだ。スペイン政府はイスラエルによる、ヨルダン川西岸地区に対する攻撃に、強い懸念を示した。
ヨルダン川西岸地区では、ユダヤ人入植者による、パレスチナ人の殺害や、イスラエル陸軍や警察による、パレスチナ人家屋の破壊が進んでおり、イスラエル政府は新たな入植地建設の、許可を出している。他方では、パレスチナ人によるユダヤ人襲撃事件も、多発していることも事実だ。
イタリアの学者団体は、イスラエルのハイファ大学が軍と協力して、兵器を開発している、として非難した。ハイファのテクニヨン・インスチチュートが問題なようだ。
このため、イスラエルによるパレスチナに対する、占領と植民地化が進んでいるということだ。例えばD-9ブルドーザーが、その一例だということだ。このブルドーザーはリモコンで、操作できる仕組みだ。このハイファ大学が開発したドローンは、2008年2009年、2014年にはレバノン、ガザ攻撃をした。
イタリア国内の複数の大学の、170人の学者たちが、このイスラエル非難を、始めたのだ。
もう一つはイギリスとアメリカの情報機関が、イスラエルのドローンをハッキングしているということが、暴露されたニュースだ。これはスノーデンが暴露したものだが、アナーキスト作戦と銘銘され、キプロスのオリンポス山のトルードス山で、行われているということだ。
この山から監視すると、イスラエルのドローンが、どういう飛行をするのかが、分かるということだ。また、イスラエルがガザに対して、どのような作戦を展開しているのかも、分かるということだ。調査は2009年から2010年に、行われたようだ。
この作戦はイギリスのGCHQ(国家連絡本部)と、アメリカのNSA(国家安全局)によってなされたが、その目的は、イスラエルによるガザへの軍事攻撃調査、イランへの攻撃の可能性、イスラエルによる軍事技術と、製品の輸出阻止だ。
何故この時期に、一気にこうしたアメリカとイギリスの動きが、明らかにされたのか、国連の播事務総長がイスラエルのパレスチナ占領を、非難しいているのも同時期だ。