『中東短信』

2016年1月25日

 

 

IS(ISIL)が仲間の司令官3人処刑

 IS)ISIL)の司令官3人が、逃亡未遂で捕まり、モースルで処刑された。昨年1010日にも、50人のIS(ISIL)戦闘員が処刑されているが、彼らの罪状はスパイと、イラク軍に重要情報を、伝えたことにあった。

 同日にイラクのハウジャ市でも、10人の戦闘員が処刑されている。この場合も、イラク軍と協力したこと、軍事情報をイラク側に流したことだった。

 

:イラン政府ボーイングに触手

 イラン政府は制裁の解除を受け、第一に旅客機の購入を、検討しているようだ。まず契約が交わされたのはエアバスであり、114機の購入契約が、成立したようだ。

 エアバス以外にも、イラン政府はアメリカのボーイング旅客機を、購入したい意向のようだ。

 

:ヨルダンシリア国境で密輸業者射殺される

 ヨルダンとシリアの国境で、麻薬の密輸業者がヨルダン軍によって、射殺された。この麻薬業者とIS(ISIL)との関連は不明だ。

 

:エジプト政府ムスリム同胞団の資金洗う

 エジプト政府はムスリム同胞団のメンバーの、個人預金や、組織の預金、現金を押収した。その額は11億ドルにものぼった。

 また、ムスリム同胞団の参加の企業62社、関連団体1000組織についても、取り調べが行われている。

 

:アメリカはサウジアラビアの資金でシリア対応

 アメリカ政府はシリアの、反政府組織に対する支援の財源を、サウジアラビアに求めている。しかし、その内容については、明かされていない。相当な巨額に上るようだ。

 

:ヨーロッパで反セム拡大

 ヨーロッパ諸国で反セム(反ユダヤ)の動きが、活発化している。このため、多くのユダヤ人がヨーロッパから、イスラエルに移住するようになった。なかでも、フランスからの移住者が、激増している。