イスラエルの保守系新聞エルサレム・ポスト紙が、16項目の予測を掲載している。そのうちの6項目は中東に関わるものなので、簡単にご紹介することにした。他はイスラエル国内政治が主なので、省くことにした。
:イラン制裁は効果を生まない
イランに対する新たな制裁が、アメリカによって検討されているが、実際には何の効果も生まないだろう。ヨーロッパ諸国はこぞってイランへの進出を、狙っているからだ。資金もイランに向かうことになろう。
しかし、そのことはイラン国民に、特別な恩恵をもたらすことはあるまい。それはイラン政府がその流入資金の多くを、外国でのテロ活動に振り向けるからだ。
:中東の状況が世界に広がろう
中東のテロの動きが、世界中に広まって行こう。パレスチナ人のイスラエルに対するテロ活動は、今後も継続していこう。IS(ISIL)やアルカーイダも、パレスチナ・イスラエル紛争に参加して来よう。シリアの難民はヨーロッパで、新たなテロ活動のもととなろう。
:シリアの状況は、ロシアとアメリカによる、空爆作戦が拡大していき、今後犠牲者が増加して行こう。2016年もシリアの和平が話題となるが何の成果も生むまい。
:プーチンは力を増す
ロシアのプーチン大統領は力を増していこう。なかでも、東ヨーロッパ諸国や中東諸国における、彼の影響力は増していこう。プーチン大統領が影響力を拡大していく理由は世界に彼に変わる指導者がいないからだ。したがってプーチン大統領の独走を止める者は、世界の何処にもいない。
:アッバース議長は終わりの時を迎える
パレスチナ自治政府のマハムード・アッバース議長が、チェイン・スモーカーであることは、広く知られているが、そのことは彼の健康を害している。
早晩、彼は自治政府議長の座から退くであろうが、その後継者としては、彼の子息ヤーセルが上がっているし、投獄されているマルワーン・バルグーテイ、そしてハマースのイスマイルハニヤ、サエブエレカトなどが予想で、上がってきている。