ロシアがトルコのIS(ISIL)石油密輸に、関与していることを、G20の席で暴露した。この時、プーチン大統領は国名を挙げていないが、それがトルコを指しているということは、誰にも分かっていた。しかも、その石油密輸取引はエルドアン大統領の子息、ビラールが直接関与している、というものだった。 このことについて、エルドアン大統領は関与を、全面否定すると共に、もし、それが事実であれば、自分は大統領のポジションを捨てる、とまで大見得を切って見せた。 当然のことながら、容疑者であるビラールが、このことについて、どう返答するか注目されていたが、やっと重い口を開いた。彼は当然のことながら、IS(ISIL)の石油密輸には、関与していないと語り、『IS(ISIL) はイスラムを汚すものであり、トルコの敵だ、彼らはイスラムを代表していないし、ムスリムでもない。』と答えている。 造船については『ロシアのクライアントからの注文であり、河川用であり、海洋用ではない。』と語っている。そして『IS(ISIL)の石油密輸に関与しているのは、シリアのアサド大統領だ。』とも語った。 しかし、ロシアの提示した証拠を前に、ビラールの証言は信用されるのだろうか。アメリカ政府もトルコのエルドアン体制に対して、次第に厳しい立場を、取り始めているようだ。 |
『エルドアン子息石油密輸関与全面否定』
2015年12月 9日