トルコ国内で、イラクのヤズデイの女性と、子供たちを取引していることが、明らかになった。これは、ドイツのテレビARDが、放送したものだ。
その放映内容を見ると、トルコ国内で奴隷の取り引きが、行われていることが、明らかになっている。クルド人の男がトルコ国内にいて、彼がIS(ISIL)との連絡を取っている。
彼の名前なアブー・ミタルで、彼のコンピューターには、取り引きされるヤズデイの女性の写真が、沢山入っているということだ。
彼が今回手がけたのは、ヤズデイの主婦と彼女の子供3人と、11歳の少年で、取引価格は婦人が20000ドル、子供が15000ドルということのようだ。
アブー・ミタルはコンピューターを使い、IS(ISIL)側とコンタクトを取り、値段を交渉する。その後、トルコの南東部にあるガジ・アンテペに行き、会うべき人物に会い、IS(ISIL)側の連絡事務所を知らされ、金を渡すという手口だ。
その後、アブー・ミタルはシリアのホテルに移動し、夫人と子供を受け取り、夫人と子供たちは、夫人たちの親戚に引き渡される。
アブー・ミタルは昨年中に、ヤズデイの女性と子供、250人をIS(ISIL)側と取引し、250万ドルをIS側に支払った、と語っている。
このことについて、ガジ・アンテペの地方事務所は、ISの連絡事務所などない、と否定している。また、ヤズデイ女性の取り引きが行われている、ということについても、否定している。
しかし、現実にはこうした取引が、行われているわけであり、そのことについて、トルコの情報部(MIT)は知らないし、警察も情報を持っていない、ということのようだ。
つまり、ガジ・アンテペの地方事務所も、情報部も警察も、情報収集について、失敗を重ねているということだ。トルコ政府もこのことについては、否定している。
つまり、IS(ISIL)のこの手の活動に対しては、トルコ政府が目をつむっている、ということのようだ。
なお、IS(ISIL)はトルコ最大の都市である、イスタンブールにも連絡事務所を、構えているという情報がある。そこにはIS(ISIL)に参加することを希望する外人戦闘員たちが、詰めかけているということだ。