ダマスカス近郊に集まっていた、IS(ISIL)の戦闘員とその家族たちの状況が、最近になって極めて悪化していた。シリア軍やヘズブラによる攻撃で、IS『ISIL』が窮地に追い込まれたからだ。そのため、IS(ISIL)戦闘員と彼らの家族たちが、IS(ISIL)が首都といっている、シリアのラッカ市に、移動を計画した。
移動を計画していた、IS(ISIL)の一行の人数は、2000人だと報じられていたが、どうやらこの安全地帯への移動は、思うようにいかなそうだ。レバノンのヘズブラの放送局マナーラが、IS(ISIL)の移動は阻止される、と伝えたからだ。
それはそうであろう。もし、彼らがラッカ市に無事に移動でき、IS(ISIL)の現地の戦闘員と合流できれば、それはIS(ISIL)を攻撃する側にとって、極めて不都合な話だからだ。
ヘズブラが支配している地点に到着した、第一弾の1500人は、そこから先に行くことを阻止され、もといたダマスカスの近郊に、戻されるようだ。そうなれば、再度シリア軍などによって、攻撃されることになることは、明らかであろう。
また、ラッカ市に移動できたとしても、ラッカ市そのものが、危険な状態にあるので、再度の移動を余儀なくされよう。ラッカ市からもIS(ISIL)のメンバーが、既に逃げ出しているが、その行き先は、イラクのモースル市であり、このモースル市も、イラク軍が優位に立って攻撃しており、近くイラク軍の手に、落ちるものと思われる、
一部ではいまだに、IS(ISIL)側が有利に、戦っているところもあるようだが、それも時間の問題であろう。また、IS(ISIL)は次の拠点として、リビアを考えている、という情報が流れているが、リビアも米仏の支援がない限り、有利に戦闘を展開し、支配地域を拡大することは出来まい。
ここに来て、IS(ISIL)は大分追い込まれた、ということが言えそうだ。