『トルコ選挙与党AKP大勝利・単独政府へ』

2015年11月 2日

 

 トルコの選挙結果がほぼ出た。開票9787パーセントの段階で、与党AKPが大勝利し、単独政府に戻ることになり、エルドアン大統領は大満足であろう。

 AKPの選挙での勝因は幾つか考えられるが、第一には『テロとの戦い』を訴えた結果であろう。この時期、一番のパンチ力がある、スローガンだったからだ。他方野党は民主化や報道の自由、生活向上などを訴えていたが、あまり効果は無かったろう。

 第二の勝因は選挙におけるAKPの不正であろう。ナンバー・プレートを付けない車が選挙の投票所で動いていたことや、ある市の市長は選挙前にAKPに投票するよう、呼びかけていたことなど、幾つもの不正が既に報告されているが、時間が経過すれば、ますますそうした事実が、明らかになってこよう。

 

(投票結果)開票97・87%

AKP: 得票4921%、当選者数313

CHP:得票25・64%、当選者数134

MHP:得票12・07%、当選者数43人

HDP:10.56%、当選者数60

 

 この結果にコメントをしても、あまり意味が無かろう。問題は今後、トルコの国内が安定に向かうか否かだ。そうあって欲しいが、そうはなるまい