『中東の3つの重要なニュース』

2015年11月13日

 

:エジプトのガス・石油開発 

 エジプトは5つのガス・石油開発に合意し、その契約書にサインした。イタリアのENIとの契約では、トータル金額は22億ドルにのぼる。

 エジプトではスエズ湾、ナイル・デルタなどが有望とみられている。この地域への投資金額は15億ドル、ポート・サイドの北と地中海には、5億ドルの資金が、ENIとの協力で投資される。

 フランスのエギー社が手掛けるのは、スエズ湾のアシュラフィ・ゾーンで、投資金額は4000万ドルにのぼる。なお、イギリスのBP社は、ENIに相乗りして、地中海のバルテーム・エリアの開発に参加するが、この投資金額は8000万ドルということだ。

 アメリカのアパッチ社も8000万ドルを投資して、エジプト西部のウンム・バラカ地区で、開発を始める予定だ。

 

IS(ISIL)はロシアに報復宣言

 ロシアによるシリアでの、IS(ISIL)拠点への空爆が続くなかで、エジプトのシナイ半島上空で、ロシアの旅客機が爆発して墜落し、224人の犠牲者を出している。この旅客機爆破はテロであり、IS(ISIL)は犯行声明を出している。

 IS(ISIL)はこれだけではなく、今後ロシアに対する報復活動を、拡大していくと宣言した。彼らの運営するウエッブには『すぐに、もうすぐに大洋のような大量のロシア人の血が流れる。』と書いている。なお、このサイトはロシア語で、表記されている。

 

:トルコ選挙結果公式発表

 トルコ政府は公式な選挙結果を発表した。それによれば、選挙の結果は以下の通りだ。

AKP(与党)317議席

CHP134議席

HDP=59議席

MHP=40議席

 トルコの議会の議席数は、全部で550議席だが、これで与党AKPは、完全に過半数を超えたということだ。

選挙結果で注目すべき点は、野党クルドの政党HDPが、MHPに代わって第三の政党に躍進したことであろう。