イラク北部にあるクルド自治政府は、現地に居住するユダヤ人を政府の一員として、迎え入れることを決定した。これは大きな変化であり、周辺諸国にも影響が、及ぶものと思われる。
既に、イランでは変化が生まれており、ユダヤ人が政府内に入ることが、予定されている。このことにより、イラン政府はイスラエルに対して、イランが反セム国家ではないことを、示すつもりだ。
今回、イラク・クルド自治政府がユダヤ人を、政府内に取り込むのは、宗教省の内ということになっている、シェルザダ・オマル・マンサミ氏がその人だ。
イラク・クルド地区には、400のユダヤ人家族がいるとされているが、シェルザダ・オマル・マンサミ氏は730家族がいると語っている。そして、彼らのシナゴーグ(礼拝堂)を、建設する予定でいるようだ。
イラク・クルド自治政府は、今回のユダヤ人の政府への起用により、ユダヤ人との平和な関係の構築、宗教の共存、和解を進めるようだ。
もちろん、今回のイラク・クルド自治政府の決定を、イスラエル政府は歓迎している。しかし、当面のところ、直接的なクルド地区のユダヤ人に対する、支援などは行われないようだ。つまり、様子見の段階ということであろう。
他方、イラク・クルド自治政府は、ユダヤ人との関係を改善し、世界のユダヤ人との協力関係を、構築していきたい、ということであろう。その根底には、将来のクルド国家の、樹立があるのではないか。