9月の2日から5日にかけて行われた、トルコの政党支持に関する、世論調査の結果が発表された。
その結果は、与党AKPが先の選挙時よりも、支持をかすかに増やしている、というものだった。6月の選挙で与党AKPが獲得した票は、40・9パーセントであり、今回の世論調査の結果では、与党AKPに対する支持は、41・4パーセントとなっている。
他の政党については、CHPが25パーセントから、27・3パーセントに伸び、MHPは16・3パーセントから、15・3パーセントに支持を減らしている。HDPについては、13・1パーアセントから、13パーセントに微減している。
与党AKPが支持を少しだけ増やしたのには、経済の低迷はテロの頻発を抑えるためには、強力な政府が必要だ、という意識が働いたのかも知れない。
CHPについては、野党第一党として政権交代を担うことに対する、期待感が影響を、与えているのかも知れない。
HDPの支持が減ったのは、やはりトルコ国内でテロが、増えていることや、HDPとPKKとの関係が明らかに、なってきたことによるのではないか。
与党AKPに対する支持が微増したとはいえ、エルドアン大統領に対する評価には、厳しいものがある。トルコ国民の多くは、エルドアン大統領の過剰なパフォーマンスを、嫌っているようだ。
世論調査の結果では、エルドアンの大統領としての、パフォーマンスをどう思うか、という項目があったが、その結果では、54・2パーセントがノーと答えており、エルドアンの大統領としての、パフォーマンスを支持した者は、全体の38・5パーセントだった。
エルドアン大統領は11月の選挙に向けて、全国行脚を続けているが、それが何処まで支持を増やしていくかは、分からないということではないか。