トルコの公務員の生活状況は、日に日に厳しさを、増しているようだ。家族の構成員が多い場合には、貧困ラインに達するほどだ、という報告が、労働組合の調査報告で出ている。
その報告によれば、公務員は給与の70パーセントを食費と住宅費に、充てているということだ。そして、残りの30パーセントは、厚生、教育、被服、交通費に充てられている、ということだ。
公務員の平均給与は2407リラで、そのうちの70パーセントが食費と住宅費に、消えているということだ。
通常4人家族の場合の1か月費用は、4301リラで、家族のうちの一人しか、仕事をしていない場合には、貧困レベルに達してしまう、ということだ。
貧困ラインは一人住まいの場合、1399リラで、4人家族の場合は3732リラということだ。
トルコではトルコ・リラの値下がりで、外国製品の値段が上がっており、それに伴って、国内製品も値上がりしている。8月のインフレ率は7・14パーセント、アルコールを含む飲み物や食料品の価格は年率で9・14パーセント値上がりだということだ。
こうしたことが、11月1日に予定されている選挙に、どう影響するのか、関心の湧くところだ。トルコのマスコミは最近になって、トルコ・リラの値下がりと物価高について、報じるものが多くなっている。