『笑えて笑えない短信』

2015年9月 3日

 

:アメリカ共和党員はオバマをムスリムと判断

 アメリカの共和党員の多くは、オバマ大統領をムスリム(イスラム教徒)だと信じている、という与論調査の結果が出た。

 その結果によれば、オバマ大統領をムスリムだ、と思っている共和党員の割合は、54パーセントであり、32パーセントは彼がムスリムであるかどうか、不確かだと答え、14パーセントはオバマ大統領を、クリスチャンだと信じている。

 しかし、オバマ大統領の生みの親も育ての親も、ムスリムであったことから、こうした考えが広がっているのであろう。オバマ大統領自身はクリスチャンだ、と語っているのだが。

 アメリカ社会の中では、明らかに宗教差別が存在するし、人種差別も存在する。そのことが、こうした大統領の帰属宗教に対する、関心につながるのであろう。

 

:イスラエル政府ヘズブラとの戦争に備え、住民の避難計画を立てる

 イスラエル政府はIDF(陸軍)に対して、ヘズブラとの戦争が起こった場合を想定し、北部イスラエルの住民の、避難計画を立てさせた。レバノンとの間では、ヘズブラとの緊張が高まっていることから、当然の策であろう。

 IDFはエリート部隊を、イスラエル北部住民の、避難に充てることになっている。この計画は間もなく、公表されることになろう。つまり、イスラエルは近い将来、レバノンのヘズブラとの戦争を、覚悟しているということであろう。

 だか、現在のヘズブラは以前とは異なり、飛距離の長いミサイルを多数所有しており、戦闘が始まれば、ヘズブラが攻撃するのは、イスラエル北部だけではなく、テルアビブやエルサレムも射程内に、入るということではないのか。

 加えて、南部のネゲブ砂漠にある、原子炉への攻撃も、想定せざるを得まい。そのヘズブラの攻撃から、イスラエルを守るのは、アイアン・ドームと呼ばれる、迎撃ミサイル・システムなのだが、どれほどの効果があるのだろうか。

戦争はしないほうがいいに、決まっているのだが、その単純なことが、偉い人には分からないようだ。