『エジプト地中海域で巨大なガス田開発へ』

2015年8月31日

エジプトの地中海海域で、巨大な海底ガス鉱脈が発見された。これはさる3月にシャルムエル・シェイクで開催された、エジプト経済開発会議の後に、イタリアのENI社との合意に基づいて、探鉱されていたものだ。

 その新たなガス田の規模は、30兆立方フィートあり、これは石油換算すると、55億バレルに相当するということだ。ゾフルと呼ばれるこの鉱区は、100平方キロの面積にまたがる。深度は1450メートルということだ。

 このガス鉱区の発見は、もちろんエジプトで最大の規模のものであり、このガス田の発見の前には、ナイル・デルタで、ガス鉱脈が発見されているが、これは150億立方メートルの規模だ。

 このゾフル・ガス田の開発生産には、3036か月が要することになっている。そして、エジプトの必要なガスを、このゾホル・ガス田は、10年間まかなうことになろう。

 今回の発見には、多分に今後への期待がもたれ、ガスだけではなく、石油の開発も進む可能性があろう。エジプトもここにきて、将来への希望が、膨らみ始めた、とういうことであろう。

 ENI社の社長は、現在30兆立方フィートと見積もられている、ガス埋蔵量が40兆立方フィートに、拡大するのではないか、と語っている。