:マハムード・アッバース議長イラン訪問熱望
パレスチナ自治政府のマハムード・アッバース議長が、イラン訪問を熱望している。このことについては、すでにイラン政府が、否定的な見解を述べていたが、マハムード・アッバース議長はどうしても、イランを訪問したいようだ。
それは、ハマースのミシャアルがイランを訪問し、ハメネイ師などにも会っているからであろう。ハマースのミシャアルに対抗意識を燃やしての、訪問ということであろう。
しかし、たとえイランに強引に乗り込んだとしても、イラン側の誰に会えるのかということが、もう一つの課題となろう。イラン側のハメネイ氏やロウハーニ大統領に会えずに、帰国することになれば、恥の上塗りということになろう。
マハムード・アッバース議長はPLOの議長を、降りたということであり、そのステイタスのない彼は、単なる老人ということになる。イランは散々じらした後で、ロウハーニ大統領に会わせる程度で、終わるかもしれない。
:イスラエルの石油輸入はクルドから
イスラエルが外国から石油を輸入しているのは、その総量の77パーセントが、イラクのクルド地区からのものだ。
イスラエルは地中海海底にガス資源があり、ガスは輸入する必要ないが、石油は外国に全面的に依存している。一般的に敵対関係にあるといわれているアラブから、直接的に輸入しているということは、ちょっとしたニュースであろう。
アラブとは言っても、イラクのクルド地区は自治権を持っており、独自のスタンスをとっていることは事実だ。加えて、クルドの石油はトルコ経由であり、トルコは表面的には、イスラエルと対立しているようで、裏では極めて深い関係にある。
クルド自治政府側は、一端石油が自分たちの手を離れれば、そのあとどこに渡ろうと、我々の責任ではないと語っている。つまり、クルドの石油がイスラエルに渡るのは、トルコの責任だということであろう。
イスラエルはイラクのクルド以外からは、アゼルバイジャン、ロシア、カザフスタンから輸入しているということだ。