:トルコにIS(ISIL)の基地
イランの宗教会議のリーダーである、ハシミ・ラフサンジャニ師が、在イラントルコ大使に対して、IS(ISIL)がトルコ国内で、動いていることについて、警告した。その内容はIS(ISIL)がトルコ国内に、 基地を持っており、活発に活動している、という内容だった。そして、そのことはトルコにとって、大きなマイナスだ、と語ったのだ。
述べるまでもなく、IS(ISIL)はトルコとヨルダンを経由して、シリアやイラクに戦闘員を入れている、というのが地域の高官の、一般的な認識。
ハシミ・ラフサンジャニ師がこの段階で、国名こそ出さなかったようだが『近隣の国』という表現で、トルコがIS(ISIL)をかくまっていることを、発言したのには重い意味があろう。
こうした発言が、イランの高官である、ラフサンジャニ師の口をついて、出るということは、今後のイラン・トルコ関係に、少なからぬ影響を及ぼそうし、イランのトルコに対する対応が、変わったことを、意味しているのではないか。
:CHP幹部エルドアンはテロの背後にいる
CHP野党第一党の幹部が、エルドアン大統領のテロ関与を非難した。数日前に、12人のトルコ兵が、テロの犠牲になったが、その後、CHPの幹部は、これはエルドアン大統領による、犯罪行為だと非難したのだ。
これ以外にも、トルコ国内では幾つかのテロについて、背後にエルドアン大統領がいる、とする説が出ている。その根拠は、エルドアン大統領がトルコ国内の混乱を作り出し、国民に対して、一日も早く、強力な政府を作らなければならない、と主張するためだというのだ。
エルドアン大統領の強引な手法による、ダウトール首相の連立工作への邪魔と、その後に、エルドアン大統領が画策している、選挙によるAKPの国会での議席を過半数獲得する工作に、トルコのインテリ層の間では、嫌気がさし、それが限界点に、達しているのであろう。