クウエイトの内務省が8月13日、大量の武器弾薬を摘発した。これはイラクとの国境に近い、一軒家に隠されていたものであり、武器はイラクから送られたものだった。
これらの武器弾薬をクウエイトに持ち込んでいたのは、ヘズブラのメンバーであり、ヘズブラは以前から、クウエイトの国内に混乱を生み出すために、武器類を持ち込んでいた模様だ。
今回発見された武器弾薬の内訳は、19000キロの弾薬、144キロの爆発物、各種重機68丁、204発の手りゅう弾、電気ショック器などだ。
さる7月には、クウエイトでモスクが爆弾テロに会い、多数の死傷者を、出している。そのテロは、IS(ISIL)が行ったものだ、とされている。
クウエイトはいま、外部からのイスラム原理主義者らによる、テロが続いて起こっており、今後は一層その頻度が、上がるものと思われる。
石油に浮かぶ島のひとつとして、クウエイトは豊かな生活を、国民に与えてきたのだが、このクウエイト国内には、ビド-ンと呼ばれる無国籍者や、マイノリテイのシーア派などがいる。そのことが最近になり、次第に問題化してきている、ということであろう。
クウエイトに近いバハレーンでも、サウジアラビアでも、日本ではあまり報道されていないが、デモが起こり、テロが起こっているのだ。
つまり、アラブ世界には、アラブの春以来続く社会不安は、例外国を残していない、ということであろう