エルドアン大統領の娘スメイヤ・エルドアンが、IS(ISIL)の戦士を病院に見舞っている、ということが漏れてきた。彼女はこれまでも、複数回この病院に見舞い、IS(ISIL)の戦闘員を激励している、ということのようだ。
このIS(ISIL)の戦闘員が入院している病院は、特別に設立されたものであり、IS(ISIL)の戦闘員が負傷その他の理由で、入院しているということだ。この病院があるのは、サンヌルウルファ市で、シリアの国境に近い、トルコ南東部の街の、郊外のようだ。
この病院で働いているのは、トルコのマイノリテイである、アラウイ教徒が主なようで、エルドアン大統領はマイノリテイに対する配慮で、病院を設立したと語っているようだ。この病院のスタッフの給与は、すこぶるいいとも、伝えられてきている。
スメイヤ・エルドアンはこの病院に、IS(ISIL)の負傷者を見舞うだけではなく、イラクのモースルを訪問したい、と考えているということだ。述べるまでもなく、モースル市はIS(ISIL)が完全に支配しているところだ。
スメイヤ・エルドアンはモースル市を訪問し、IS(ISIL)の戦闘員を激励したい、ということなのだから、熱の入り方が尋常ではない。エルドアン大統領はシリアのアサド体制の打倒や、クルドの打倒に、IS(ISIL)を使っているわけであり、将来のことを考えれば、エルドアン・ファミリーとIS(ISIL)とは、一蓮托生なのかもしれない。
それにしても、このニュースが伝えられたタイミングは、絶妙といえるのではないか。スルジュでIS(ISIL)による、とみられる自爆攻撃があり、31人が死亡し100人以上が負傷した後なのだから、トルコ国民のエルドアン大統領に対する、憎しみは拡大していくのではないか。
この病院があるのは、サンヌルウルファ市だとお伝えしたが、ここでは市長が抗議デモを抑えきれなくなって、デモ禁止を解除している。そこまでトルコ国民は、激昂しているのだ。