『第二スエズ運河11日前に開通テスト航行』

2015年7月22日

 

エジプトのシーシ大統領の肝いりで始まった、第二スエズ運河工事は、順調に進んでいるようだ。86日が開通式なのだが、その11日前にはテストの航行が、行われる見通しだ。このテスト航行には、各種サイズの船が参加するようだ。その72キロあるスエズ運河には、ガイド・ポストが10か所に、設けられることになった。

 工事の状況は現時点で972パーセント完成、残すところあとわずかだということだ。新運河の建設では25億平方メートルの広さで土地が削られ、バイパスの分には7000万平方メートルの深さが、掘られたということだ。

 この86日の開通式は、盛大に行われる予定であり、外国からも多くの要人を、招待することになっている。その中にはエジプトと関係が悪い、トルコやカタールからの、招待客も含まれている。

この開通式の費用に関しては、一般や掘削作業に参加した企業などからの、寄付で賄われることになっている。政府の費用は極力使わない、という方針であろう。

 このことに加え、いまエジプトで話題になっているのは、新カイロ首都建設構想だ。すでに都市の模型は出来上がっており、高層建築なども、その中には含まれている。エジプト政府はこの新カイロ建設についても、極力出費を抑える予定だ。

当初24パーセントの費用を負担としていたが、最近、それを20パーセントに減らしていることからわかろう。政府は土地の提供とその土地のインフラ整備で、負担分を賄うつもりのようだ。