『重要なニュース短編』

2015年6月27日

:イスラエルのエフド・バラク元首相は、イスラエルがその気になれば、2日でIS(ISIL)を敗北させることが出来ると語った。エフド・バラク元首相によれば、IS(ISIL)は強くない、それにもかかわらず、アラブの政府がいまだに苦戦しているのは、IS(ISIL)を打倒する意思が、弱いからだということだ。

 IS(ISIL)は戦闘経験が少ないにもかかわらず、善戦しているのは、イラクやシリアの軍が戦闘意欲がないからであり、IS(ISIL)はその意味で本格的な戦闘を、展開していないということだ。

 確かにそうかもしれない、コバネではクルドが善戦していることを考えると、イラク軍やシリア軍は腰が引けていることが分かる。そのことがあり、最近ではアメリカが、自分たちで問題を解決しろ、と言い出したのであろう。

 

:エルドアン大統領はシリアの北部に、クルド国家が出来ることを、絶対に認めないと語った。現在シリアの北部ではクルド人が国家を創るために、他民族の追放を行っているというのだ。

この地域にはトルコ系の、トルイコマンが住んでいることもあり、トルコの南東部にクルド国家が出来上がることは、自国のクルドとの連携の危険もあり、大問題であろう。

実際にIS(ISIL)との戦闘ではイラクのクルドだけではなくトルコのPKK(クルド労働党)の戦闘員も参加している。既にトルコとシリアのクルド人の間には、連帯が生まれているということだ。

 

:エルドアン大統領は現在中東地域でサイクス・ピコの見直しが進んでいると語った。これが進めば中東各国の国境線は書き換えられることになる。

 その結果アラブ諸国の多くが分割され、クルド国家が誕生するということであろう。

述べるまでもないがサイクス・ピコとはオスマン帝国が崩壊した跡でイギリスとフランスがアラブ諸国を分割する合意に至ったことだ。それが現在の国境線になっているのだ