『シリア・イラクでは少女がタバコ並に安易に売られている』

2015年6月10日

 

 なぜIS(ISIL)は強いのか、ということを、学問的に説明する輩が、世の中には多いようだ。しかし、その彼らの高等な分析は、何ら真実を解明していないのではないか、と思えてならない。

 そうした学問的ではない私の思考に、明確な答えが与えられた。それは少女奴隷の売買だ。IS(ISIL)はイラクでもシリアでも、軍事侵攻しその街を支配すると、まずは少女狩りをやっているようだ。

 そして、彼女らを裸にしてきれいに身体を洗い『処女は結婚が可能。』とし、それ以外の少女たちも、性の奴隷として売られている、ということだ。この事実を伝えたのは、シリアやイラクを訪問し、レバノンやヨルダンの難民キャンプも、訪問して調査をした、国連の女性問題担当官の、ザイナブ・バングラ女史の報告なのだから、ほとんど間違いあるまい。

 新鮮なアラブの少女たちが買えるとあって、多くの外人戦闘員が集まってきているのだ、ということだ。価格はまちまちなようで、何百ドルから1000ドル以上の高値も、付けられているという話だ。

 この少女たちを買いたくて集まった、外国からの戦闘員たちは、できるだけ戦果を挙げ、報酬を多く受け取り、少女たちを多く買いたい、ということではないのか。

 ザイナブ・バングラ女史は、この少女たちが売られる様子を、まるで煙草でも売るように、安易に行われている、と評している。男たちはそのために、必死で戦っているわけだから、特別な高給も受け取れなければ、いい食事にもありつけない、イラクやシリアの軍人とは、気合の入り方が、全く違うのかもしれない。

 しかし、もう凄惨という他ない、状態ではないか。ここまで来ると、悲しみなどと表現する、レベルではあるまい。