アブーバクル・バグダーデイの最右翼後継者とみなされていた、アブー・アラーア・アフリ―こと、アブドルラハマーン・ムスタファ・アルカッドウリーが死亡した。これではアブ―バクル・バグダーデイの後継カリフになりようがない。
彼に続いて、やはりカリフになると宣言していた、アブ―・ムハンマド・アルアドナーニ―は、シリアのアレッポ生まれの38歳と若い。しかし、彼はツイッターやフェイス・ブック、インターネットを通じて、『世界中でテロ起こせ。』と呼びかけていたことなどから、その世界ではよく知られていたようだ。
続くアブー・アリー・アルアンバーリーは、元サダム体制の幹部だっただけに、IS(ISIL)内部にも、IS(ISIL)を支援する一部スンニー派の間でも、人気が無いのではないか。そうなると彼がカリフになるためには、IS(ISIL)内部で相当荒っぽいことをやらざるを得ない、ということになろう。たとえば他の後継者カリフ候補を、殺害するという手段だ。
いずれにしろ、IS(ISIL)はいま資金的に、苦しくなってきているようだし、戦闘員に参加を希望する外国からの若者たちも、シリア・イラクに入り難くなってきている。やはり風が逆方向に、吹き始めているのではないのか。