イランのアヤトラ・アハマド・ハタミ師が、テヘランで行われた金曜礼拝の場で、サウジアラビアのイエメン侵攻について語っている。
その内容が実に興味深いので、ご紹介する。アヤトラ、アハマド、ハタミ師は『サウジアラビアはイエメン戦争で、確実に敗北する。イエメンはガザよりも広大な国家だ。サウジアラビアはイスラエルよりも、軍事的に弱い。そのイスラエルはガザ戦争で敗北した。したがって、サウジアラビアはイエメンで敗北する。』というものだ。
サウジアラビアのイエメン戦争に、参加する国についても『人を殺すことを支持する国民はいない。}と語り戒めている。
サウジアラビアはエジプト、ヨルダン、モロッコ、パキスタンなどを、支援国として期待しているが、既に、パキスタン国会はサウジアラビアの、イエメン戦争を支持しないし、参戦もしないことを決議している。
エジプトは海軍を派兵し、必要によっては陸軍の派兵もある、としてはいるが、まだ分からない。エジプトはサウジアラビアの金が必要ではあるが、隣国リビアが内乱状態であり、ISの台頭もあり、ムスリム同胞団のリビアでの動向も気になる。加えて、シナイ半島北部では戦争状態が、継続してもいるのだ。
そうしたなかで、エジプトがイエメン戦争に、自国軍を派兵するのには限度があろう。その規模は、サウジアラビアが期待するレベルには、なるまいと思うのだが。