4月8日にサウジアラビアの首都リヤド市で、警官が襲撃を受け死亡し、他にも2人の警官が負傷するという、テロ事件が起こった。
犯人はムハンマド・アブドルラハマーン・ニヤーンで、サウジ国籍の人物だ。彼はシリアのIS(ISIL)組織から、武器と資金と命令を受けていた、といいうことだ。
犯人ムハンマド・アブドルラハマ-ン・ニヤーンは、この他にも、3月に起こった警官襲撃事件にも、関与していたということだ。この時も2人の警官が、負傷している。
犯人ムハンマド・アブドルラハマ-ン・ニヤーンは、襲撃事件の前にリヤド市にいる、IS(ISIL)の代表とコンタクトを、取っていたということだ。
サウジアラビア政府は、IS(ISIL)のメンバーを捕まえた者には、100万リヤル(27万ドル)を懸賞金として、与えると公表している。
IS(ISIL)は昨年、サウジアラビアを攻撃の対象とすることを発表し、サウジアラビアを支配する意思を、明らかにしている。
このニュースのなかで気になるのは、現在の段階で既に、サウジアラビアの首都リヤド市には、IS(ISIL)の代表者がいるという点だ。多分にこのIS(ISIL)のサウジアラビア代表という人物から、犯人ムハンマド・アブドルラハマーン・ニヤーンは武器と、資金を受け取って、犯行に及んだのであろう。つまり、既にそこまで、IS(ISIL)はサウジアラビアの内部に、潜り込んでいるということだ。
これから先は、サウジアラビアも危険になっていく、ということであろう。サウジアラビアは現在、イエメンでも戦闘を展開しており、サウジアラビア国内に居住する、多くのイエメン人は、サウジアラビア王家に対して、強い憎しみを抱いていることであろう。
サウジアラビア国籍を持っている、イエメン人は相当数いるし、イエメンからの出稼ぎ者の数も、相当数に上ることを考えると、空恐ろしい感じがする。
ISISIL)は誰の意向を受けて、サウジアラビアを不安定化させようと、しているのか、サウジアラビアは何故、イエメンの国内紛争に、手を出したのか。その二つの出来事には、関連があると思われるし、それなりの理由があるはずだ。