『エルドアン大統領の被害妄想食事全部検査』

2015年3月 4日

 

 エルドアン大統領は被害妄想にかかっている、と野党のメンバーは以前から言っていたが、ここにきてその噂が事実だということが、明らかになってきたようだ。エルドアン大統領は彼の侍従医の、ジェウデト・エルドール医師の語るところによれば、暗殺を恐れているエルドアン大統領は、全ての食事を検査するように、指示したということだ。

 それは、トルコ国内はもとより、外国に出向いた場合でも、厳しく実施するということだ。暗殺の可能性は銃弾によるよりも、食事を通しての危険性が高いと考え、薬物、細菌、放射性物質によって、エルドアン大統領の生命を奪わないようにするということだ。

 確かにトルコの国家元首は、暗殺により殺害されるか、暗殺未遂にあっている者が少なくない。例えば、日本でも人気のあったオザル大統領は、1988年に銃撃され一命を取り留めたが、その後1993年には執務室で不審な死に方をしている。彼の遺族はいまだに、それが暗殺であったと信じている。

 エチェビット大統領もイズミールとニューヨークで暗殺未遂にあっている。

 こうしたことから、エルドアン大統領は彼が暗殺されることを恐れ、巨大な大統領公邸を建設し、膨大な人数の警備をつけ、部屋数も1150室にした。それは暗殺者から逃れるためであろうか。

 このエルドアン大統領の公邸、AKサライには食事の検査をする、特別のラボラトリーも新設されるということであり、いかに徹底してチェックが行われるか分ろう。

 エルドアン大統領の誇大被害妄想を揶揄しているのであろうか。侍従医のジェウデト・エルドール医師は、食材は信用できる所から届けられている、と語っている。それにもかかわらず、エルドアン大統領はバイオケミカルの専門家イブラヒム・サラコール教授を、彼のアドバイザーとして雇いもしたし、公邸内のラボラトリーは相当大がかりなものになるようでもある。

 加えて凄腕の警備員5人を、エルドアン大統領は常にそばに張り付けており、彼らは公邸の内部でも警備を、担当しているとのことだ。これでは生きていることの楽しみが、無くなるのではないかと思うのは、私がいち庶民だからであろうか。