『信じたくないISの犯罪行為の数々』

2014年12月11日

 

  信じたくないニュースが伝わってきた。このニュースはイランのプレス・テレビが伝えたものだが、その内容を読むと出来事の裏には、深い暗い穴があるような気がする。つまり、それだけこのニュースの背後には、幾つかの国の、種々の思惑があるということだ。この記事を読んで、そのあたりを推測してほしいものだ。

  IS(ISIL)がトルコとシリアの国境地域で、バイオ兵器やケミカル兵器を、使っているというのだ。毒薬が靴の下敷きに仕込まれ、安い価格で売られた。それはトルコとシリアの国境の、貧困地域では売れたようだ。その靴に仕込まれた毒薬はイスラエルからイラクに運ばれ、トルコ国境で使用されたということのようだ。もちろんその靴を履いた者は、後で病気になるということだ。

 加えて、IS(ISIL)はこの地域の水源に病原菌を入れ、汚染させてもいるということだ。当然、その水を飲んだ者は、死亡するか病気にかかるということになる。

 情報筋によれば、IS(ISIL)はシリアの北部の街コバネでの戦いでも、クルド人に対して化学兵器を使用したということだ。このことはMERIA(中東の分析専門誌)で報告されており、その証拠写真が、同誌には掲載されているそうだ。

 その写真を見ると、死亡したクルド人戦闘員は、体に弾丸の傷跡がなく、焼けただれていたり、皮膚に白い斑点が出来ていたということだ。それ以外には死体には、何の損傷もなかったということだ。

 イラク政府筋の人物の語るところによれば、IS(ISIL)はイラク国内でも、化学兵器を使用したということだ。今年の9月バグダッドに近い、ドライヤの街で化学兵器が使われ、その犠牲になったのはシーア派の義勇兵であり、イラクの治安維持軍の兵士たちだということだ。

この情報は正しいのだろうか。この情報が正しいのならばトルコ、政府は何故IS(ISIL)に対してそのことを、非難しないのであろうか。うがった考え方をすれば、トルコのシリアとの国境の地域は、ほとんどの住民がクルド人であり、トルコにとってはお荷物になっている。トルコ政府はそのために、IS(ISIL)の犯したバイオ兵器や化学兵器を使った犯罪を、別にとがめないのかもしれない。

もう一つは、イスラエルがIS(ISIL)に対して、そのような兵器を供与したことが、事実であるとするならば、何故それを国際社会は追及し、イスラエルに対して、しかるべき行動を起こさないのか、ということだ。

つまり、IS(ISIL)がバイオ兵器や化学兵器を、使ったということが事実であり、イスラエルがその兵器をIS(ISIL)に提供したというのであれば、この裏には複数の国々が、関与しているということであり、それらの国々は、それぞれの国益のために、IS(ISIL)の犯罪を支援あるいは黙認しているということだ。