『リビアのハフタル将軍の強気はどこから?』

2014年11月30日

 

 リビアのハフタル将軍が、極めて強気の発言をした。これはイタリアのコリエラ・デラ・セラ紙とのインタビューで、語ったものだ。

 ハフタル将軍はベンガジのアンサール・シャリーア組織を、1215日までに完全に打ち負かす、と語った。しかしアンサール・シャリーアは強敵だとも語っている。加えて、トリポリも3ヶ月以内に、あるいはそれほどの時間がかからないかもしれないが、支配すると語った。

 ハフタル将軍は彼の軍の勝利のためには、もっと武器が必要であり、現在エジプト、アラブ首長国連邦、アルジェリア、サウジアラビアなどから、武器を供給されているが、旧式のものが多いとも語っている。

 ハフタル将軍は欧米に対して、軍の派兵や空爆による支援は必要ないが、武器は供与して欲しいと語っている。

 リビアの選挙によって選ばれた、議会のよる政府はアブドッラー・シンニー氏を首相とし、国際的にも認知されているが、イスラミストの組織がリビアの西部にある、首都トリポリを支配している状態だ。

 ハフタル将軍はイタリアのコリエラ・デラ・セラとのインタビューの中で『もしアンサール・シャリーア組織が力を増して行けば、ヨーロッパにも飛び火する危険なものになる。』と警告している。

 つまり、アンサール・シャリーア組織はIS(ISIL) とつながる組織だということだ。確かにリビアのイスラム組織がIS(ISIL)に対して、バイア(支持し従うという意味)を行っている。

 さて、ハフタル将軍は何故こうまでも、強気の発言を始めたのであろうか。それはアメリカの支援が、確実になったからではないのか。アメリカ側の意向がどうであるかについては、既にこの欄で報告してある。