IS(ISIL) がキリスト教徒やヤズデイ、シーア派などの女性を人質にした後、奴隷として売っていることは、以前から伝えられていた。彼女らは結婚を希望する男たちに売られたり、臨時婚(体のいい売春)の相手とされたり、労働をさせることを目的とする、奴隷として売られていたのだ。
IS(ISIL)の自称カリフであるアブーバクル・バグダーデイは女性の売買を、正当な行為として認めていたのだ。それは預言者ムハンマドの時代にも、奴隷がいたことによるのであろうが、現代社会ではどう考えても、容認できることではなかろう。
その奴隷売買の様子はユー・チューブなどで流されているが。今回のものは(イスラム国家)の公印を押した書類による、奴隷の販売文書なだけに、放置することは出来ないのでご紹介しよう。
アメリカ軍の空爆などもあり、イラク軍やシリア軍の攻勢が強くなり、ISも戦いが苦しくなってきたのであろう。こうした戦いの中で、ISは石油施設なども失いかけている。そこで重荷となってきた家畜(ISは女性たちを戦利品あるいは家畜と呼んでいる)を、処分することにしたのだ。
ISはツイッターやフェイス・ブックを通じて、女性の奴隷バーゲン・セールを宣伝している。
その奴隷たちの価格は大まかに年齢別に分けられている。
:9歳少女170ドル
:10歳から20歳少女125ドル
:20歳から30歳女性85ドル
:30歳から40歳60ドル
この価格は大幅に引き下げられたものであり、まさに大バーゲン・セールだというのだ。しかも、ご丁寧なことに家畜(女奴隷)は、トルコ人、シリア人、湾岸アラブ人には複数頭購入を認めるとある。
こうした事実は、アメリカ軍に再度のイラク侵攻を、正当化する口実の一つとなろう。国際社会は人道の名の下に、アメリカ軍のイラクへの再侵攻を支持し、イラクのジャアファリ外相がどうあがこうとも、1500人の増派が決定れている。