『CHP党首エルドアンとISILの関係を非難』

2014年8月21日

 

  いま世界中で話題になっているのは、イラク・シリアで猛威を振るっているISIL(IS)とは何者なのか、ということであろう。そして、大規模な戦闘を展開できているISILを支えているのは、何処の国なのかということだ。

  一説によれば、ISILの戦闘員が所持している銃器は、最も新型のものだと言われているし、戦闘車両やミサイルまで所有しているのだ。それが 何処から彼らの手に渡っているのか、ということは当然大きな疑問を呼び起こそう

  これまで挙げられてきたISIL 支援国には、アメリカ、イスラエル、サウジアラビア、カタール、そしてトルコがある。そのトルコの野党党首がエルドアン首相に、このことで噛みついた。

  クルチダオールCHP党首はエルドアン首相が、ISLIを支援していると明確に語っている。彼の指摘するところによれば、エルドアン首相はISILに対し、武器弾薬を提供し、大型トラックでそれらを輸送させているということだ。

  それだけではなく、エルドアン首相はトルコ領内に、ISILの訓練基地を設立させてもいるということだ。

  エルドアン首相はISILとそれだけ深い関係にあるにもかかわらず、彼は611日以来、モースルで人質になっている、トルコ人外交官や特殊部隊員49人の釈放に努力していない。そもそも、ISILがモースルに侵攻する段階で、エルドアン首相は『抵抗するな』という指示を、出していたということのようだ。

  そして、エルドアン政府は、世界がISILをテロリスト組織と認定しているにもかかわらず、いまだにISILをテロリストだ、と言っていないということだ。

  これまでトルコでは、ISILによって人質にされているトルコ人が、大統領選挙前に釈放される、といううわさが流れていたし、国防大臣も同様の発言をしていたが、実現しなかった。今度はエルドアン氏が大統領に就任する時期を狙って、釈放劇を演じるというのであろうか。

  もし、トルコ外交官と特殊部隊御メンバーが、エルドアン首相のイベントのために人質になっているのが本当なら、これほど国民をばかにした話はあるまい。もしそれが事実ならばば、必ず応分のしっぺ返しが、エルドアン新統領の身の上に起ころう。