ガザで展開されている、イスラエルとパレスチナ・ハマースとの戦争をめぐり、カタールのアルジャズイーラ・テレビは、またとんでもない事をしでかしたようだ。アルジャズーラ・テレビの得意な偽報道が、カタールとアラブ首長国連邦(UAE)との間に、大問題を生み出しそうな気配になっている。
それはアルジャズーラ・テレビが、イスラエルのリーベルマン外相と、アラブ首長国連邦のシェイク・アブドッラ―・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相が、秘密裏に交渉をしたと報じたことだった。
リーベルマン・イスラエル外相は、アラブ首長国連邦のシェイク・アブドッラ―・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相に対して、軍事面での資金援助を依頼したというのだ。この件について、シェイク・アブドッラ―・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン外相は、彼のツイッターを通じて、コメントするつもりはないと応えている。
そのことに加え、カタール国民のツイッターでは、ガザで活動しているアラブ首長国連邦の赤十字のメンバーが、イスラエルのためにスパイ行為を働いているという、内容の書き込みも行なわれているということだ。
このアラブ首長国連邦の赤十字組織のスタッフが、イスラエルのためにスパイ行為を働いているというツイッターでの書き込みは、彼等を極めて危険な状況追い込み、殺害される危険性が、高いということであろう。
こうした問題が発生してくる素地は、現在カタールとアラブ首長国連邦との関係が、極めて悪い状態にあるからであろう。エジプトのムスリム同胞団を始めとするムスリム同胞団に対し、カタールは擁護の立場をとり、片やアラブ首長国連邦は、危険な組織としてメンバーを排除し、かつ逮捕している。
このムスリム同胞団問題を巡って、カタールとサウジアラビア、クウエイト、アラブ首長国連邦は対立を続けており、3国はカタールアから外交官引き上げを、断行したままになっている。
あくまでも憶測だが、アラブ首長国連邦がムスリム同胞団排除を考えており、イスラエルがガザのムスリム同胞団の組織であるハマースと、武力衝突していることは、アラブ首長国連邦がイスラエルのハマースせん滅作戦に、協力する余地があるということであろうか。
カタールはアラブ首長国連邦憎さに、こうしたシナリオを描いているのかもしれないが、現在の段階では、ほとんどのアラブ人やアラブ諸国は、パレスチナ人に同情を寄せているということではないのか。同情していないとすれば、あるいはカタール政府だけなのかもしれない。