7月8日から始まった、イスラエルのガザ侵攻作戦は、未だに続いている、ガザはイスラエル側の攻撃で、多くの建物が破壊され、がれきの山になった。そして、600人を超える犠牲者が出、3000人を超える負傷者が出ている。
ガザの現状はまさに地獄絵であろう。ガザから送られてくる画像を見ていると、とても人間が人間に対して行っている行為とは、思えないひどいものだ。これらの画像が世界にばらまかれているわけであり、当然のこととして、イスラエルとユダヤ人は、世界の非難を浴びている。
反イスラエルの大規模デモは、ヨーロッパ各都市で起こり、アメリカでも起こっている。誰もイスラエルの味方をしていないのだ。しかし、そのイスラエルには、ガザ攻撃を継続する以外に、対応策が無いのも事実であろう。フィナンシャル・タイムスズもイスラエルには、他に選択肢が無いと書いている。
イスラエルが一方的にガザ侵攻をやめれば、容赦なくハマースがロケット攻撃を加え、イスラエル側に破壊と死傷者が出ることは分かり切っている。しかし、リーベルマン外相が言うようなこともできまい。同外相はガザを再占領すべきだ、と言っているのだ。
そのような事情から、戦闘は3週間目を優に回っているのだが、相変わらずハマース側のロケット攻撃は続いている。その結果、欧米諸国はイスラエルへの旅客機の乗り入れを禁止しているのだ。
ハマースのロケット弾を撃ち落とすアイアン・ドームは、どうも100パーセント有効ではないようだ。ハマース側に言わせれば、20~25パーセントしかハマースのロケット弾に、命中していないということだ。
アイアン・ドームのミサイルは1発5000万ドルであり、ハマース側のロケット弾は8万ドルだということだ。当然のことながら、イスラエルは相当数のミサイルを発射しているものと思われ、その費用は莫大なものとなっていよう。このため、アメリカ政府はイスラエルに対し、2・25億ドルの追加援助を、検討しているようだ。
ハマースに言わせると、同組織は2200発のロケット弾を持っていたが、いま何発残っているのであろうか?そして、イスラエルのアイアン・ドームのミサイルは、あと何発残っているのであろうか?
先日のニュースでは、イスラエル側がハマースのロケット弾に対し、アイアン・ドームで応戦していないような、内容の事が流れていた。双方のロケット弾やミサイルが無くなっても、この戦争は終わらないだろう。一体、イスラエルとハマースはどう決着をつけると言うのか。死傷者の数が増えるばかりだ。