シーシ大統領体制が6月8日の日曜日からスタートするがこの大統領の下でどのような内閣が成立するのかが、エジプト国内やアラブ諸国では、大きな関心事となっている。
当然のことながら閣僚になりふとたちの多くはシーシ大統領とのこれまでの人間関係から選出されるだろう。加えて、旧官僚や閣僚経験者からも選出され、国家の運営がスムーズに進むように、内閣は組み立てられることになろう。
もちろん、それ以外にも、野党系の人士をどう取り組むかによって、今後の国内政治のスムーズな運営を、図れるように工夫されもしよう。そうしたなかで、最近入閣の可能性のある人たちの名前が、挙がり始めている。
まず、最初に話題に上っているのは、新内閣を組み立てる、最も重要な地位を占めることになる、内閣総理大臣職に誰が就くか、ということだ。述べるまでも無く、全ての閣僚人事は、そこから始まるからだ。
いま、エジプト国内で話題に上っているのは、元エジプトの外相であり、アラブ連盟事務総長も勤めたアムル・ムーサ氏だ。彼は以前、ムバーラク大統領時代に大統領よりも人気がある、といわれた人物であり、国内で彼を知らない人はいまい。加えて外相、アラ連盟事務総長職にあった事から、アラブ世界はもとより、国際的にもよく知られた人物だ。
アムル・ムーサ氏がエジプトの新首相に就任すれば彼の人選の閣僚たちも国民からあまり抵抗なく受け入れられるということであろうし、喫緊の資金援助交渉も湾岸諸国や欧米との間でスムーズに進めてくれようという期待であろう。ただ彼は高齢であることから何処までその重責をこなせるかという不安はあろう。
そして大統領顧問にはムスタファ・ヘガーズイ博士、アリーマンスール氏の二人の就任が予測されている。そして、軍のスポークスマンイはアハマド・ムハンマド大佐の名前が挙がっている。政府のスポークスマンイはアブドッラー・ムガーズイ博士、ミニ・カウエイデイ、アハマド・カー見る博士の名前が候補者の予想に出ている。
法律顧問にはムハンマドバハー博士、青年担当にはハーズム・アブドルアズイーム氏、ムハンマド・バドル氏の名前が話題に上っている。加えてタマッロド運動の立役者であった、ムハンマド・バドラーン氏の名前も登場している。