ムスリム同胞団の重鎮であるユーセフ・カルダーウイ師が、エジプトの選挙について、フランスの通信社とのインタビューのなかで語った。
彼はシーシ国防相がムスリム同胞団のモルシ-政権をクーデターで追放したこと、に怒りを感じているのは述べるまでもなかろう。
ユーセフ・カルダーウイ師はシーシ政権が誕生すれば、エジプトで暗黒の時代が始まる、と非難している。
大統領選挙は5月26,27日に投票が行われるが、ユーセフ・カルダーウイ師はシーシ候補の当選が確実だとし、ハメデイン・サッバーヒ候補は左翼だ、と語った。
フランスの通信社は今回の選挙に向けて、ユーセフ・カルダーウイ師は『投票禁止のファトワ(宗教裁定)』を出すのかと聞かれ『もちろんだ』と答えている。つまり、ユーセフ・カルダーウイ師は全面的に、大統領選挙を妨害する意思だ、ということであろう。
ユーセフ・カルダーウイ師はシーシ大統領候補について『彼が立候補したことで、バラク元イスラエル首相が喜んでいる。バラク元イスラエル首相はシーシ大統領候補を支持しているのだ。』とも語った。
しかし、現段階に至ってはカルダーウイ師のシーシ非難は、負け犬の遠吠えに過ぎないのではないのか。彼は場合によっては、カタールから追放されるかもしれない。
彼はカタール国籍を与えられてはいるが、サウジアラビアやアラブ首長国連邦のムスリム同胞団に対する敵対心は強く、そのことがこれらの国々とカタールとの関係を、最悪のものにしているからだ。
最近のユーセフ・カルダーウイ師の活動は、彼が議長を務める今回のイスラム会議以外には、目立ったものはいない、これまでカタールの首都ドーハのモスクで行っていた、金曜礼拝の説法も、中止になっているようだ。