『リビア外相の立憲君主国家創設構想』

2014年4月 7日

 

  ビアは1956年に独立して以来、王国、そしてカダフィ大佐によるジャマヒリヤ国、カダフィ大佐打倒の後のリビア共和国と政体を変えてきている。しかし、現状はカダフィ体制打倒の後の混乱が、3年を経過したいまなお続いている。

  うした混乱の中で、リビア外相が新たな国家構想を口にした。ムハンマド・アブドルアジーズ外相はリビアを、立憲君主国家にしたいと考えている。彼の発言によれば、新体制は憲法を制定し、国王を置くというものであり、立憲君主国ということになる。

  王にはカダフィ大佐によって打倒された、イドリス・サヌーシー国王の子息、

ムハンマド・サヌーシ皇太子が就任する。彼との交渉にはムハンマド・アブドルアジーズ相が、あたっているということのようだ。

  家運営の実権は首相にあり、国王はあくまでも象徴として存在する形であり、ベルギーやイギリス、スペインの国王と、同じ立場になるという構想だ。

  憲法は1951年に起草された原案を用いて、当分の間国家を運営していく、方針のようだ。

  ムハンマド・アブドルアジーズ外相は、自分が外相のポストにとどまるにせよしないにせよ、役目を果たす決意だと語っている。

 このリビアの新たな動きに、西側諸国はどう対応するのであろうか。この点について、ムハンマド・アブドルアジーズ外相は、西側諸国は軍事介入をするつもりはなく、あくまでもリビア国内に拡散している、武器狩りを手伝うというものだ。この問題は綿密な計画を、必要とするからだと語っている。

 その上で初めて機能できる軍隊や警察機構を、創設することができる、ということのようだ。

 この立憲君主国構想は、あるいは2011年の革命以前から、西側諸国によって準備されていたのかもしれない