エジプトでは7月17日以前に、大統領選挙が実施される、とアドリー・マンスール大統領が発表しているが、それに先立ち4カ月以上前の現時点で、選挙結果予想が発表された。
バスイーラ・センターが行った世論調査によれば、シーシ国防相の圧倒的な勝利になるようだ。バスイーラ・センターは18歳から30歳の国民2062人を対象に聞き取り調査をしたところ、93パーセントがこの調査に応じたということだ。
この調査の結果によれば、16パーセントが選挙に参加しないと答え、6パーセントは投票しに行くか行かないか、決めていないということだ。
調査の結果、シーシ国防相に投票すると答えたのは51パーセント、対抗馬のハムダーン・サッバーヒ氏に投票すると答えたのは、1パーセントだったという結果になっている。
両者以外には、アムル・ムーサ氏への投票、と語ったのは0・13パーセント、アブルフットーフ氏に投票すると答えたのは、0・3パーセントだったが、45パーセントが誰に投票すべきか、迷っているという答えだったようだ。
若者の間には、今回の大統領選挙への関心が、弱いという結果が出ている。
ハムダーン・サッバーヒ氏は最初に、大統領選挙に立候補する、と宣言したのだが、どうも支持が増えていなそうだ。
選挙結果が選挙前の段階から、ほぼ予想できるということが、あえてハムダーン・サッバーヒ支持を、口にさせないのかもしれない。
マンスール大統領は『今回の選挙には事前に何もなされていない。』という発言をし、あくまでも公平な選挙、きれいな選挙が行われる、と語ってはいるが、結果がこうもはっきりしたのでは、面白味がなさそうだ。