『ムスリム同胞団とアルカーイダの連携』

2014年2月 7日

 

 最初にお断りしておくが、この話はどこまで信用できるかわからない。しかし、あまりにも衝撃的なので、お伝えすることにした。それは、ムスリム同胞団が生み出したモルシー政権と、アルカーイダが連携関係を結んでいた、という話なのだ。

 エジプト人でデーヴィド・フォロウイッツ・センターのシルマン・フェローそしてミドルイースト・フォーラムのアソシエイト・フェローの、アルカーイダに詳しいレイモンド・イブラヒム氏が衝撃的な報告をしている。

彼によれば、ムスリム同胞団メンバーであるモルシー大統領は、パキスタン訪問時に、パキスタンの情報部の仲介で、アルカーイダのトップであるアイマン・ザワーヒリ師に会い、今後の協力を話し合ったというのだ。

 これら一連の関係を証拠づける、モルシー大統領とアイマン・ザワーヒリ師との、電話盗聴記録もあるということだ。そのなかでは、アイマン・ザワーヒリ師がモルシー大統領に対し、『エジプトを早くイスラム法(シャリーア)で統治する国家にしろ。』と要求しており、これに対し、モルシー大統領は『それを段階的に進めている。他とも協力して進めているが、今の段階でエジプトをイランの体制や、タリバンのモデルのように変えることは難しい。』と答えたというのだ。

 次いで、アイマン・ザワーヒリ師はモルシー大統領に対し、『受刑中のジハーデストを釈放しろ。』と要求し、これについては、後にモルシー大統領が実行している。

 モルシー大統領は就任1カ月後に、アイマン・ザワーヒリ師と話した際には、ムスリム同胞団のモルシー大統領はジハーデストを支援し、その見返りにアルカーイダはムスリム同胞団政権を、擁護するということだった。

 モルシー政権の時代にカイロで、イランの代表、アルカーイダの代表、シリアのムスリム同胞団代表、そしてエジプトのムスリム同胞団のトップであるムハンマド・バデーウ師や、ハイラト・シャーテル氏が秘密会議を開催しており、シリアのムスリム同胞団に対する支援が、話し合われたということだ。

そしてこの会議では、シリアのムスリム同胞団側に立って戦う、ジハーデストを集めてシリアに送り込む相談がなされ、イランからはカイロ経由で、ジハーデストが送られるようになったということだ。

 こうした一連の連絡の秘密を保持するために、モルシー大統領はアメリカの企業を使い、エジプトのムスリム同胞団とアルカーイダとの連絡を、外部から盗聴できない通信網を、設立していたということのようだ。

 モルシー大統領とアイマン・ザワーヒリ師の関係について言えば、アイマン・ザワーヒリ師は30年前まで、つまりアフガニスタンに行くまでは、エジプトのムスリム同胞団のメンバ-だったのだ。当然のことながら、両者の間には面識があったろうし、ムスリム同胞団トップのムハンマド・バデーウ師や、ハイラト・シャーテル氏はアイマン・ザワーヒリ師を、良く知っていたということであろう。