イランの国会議員がサウジアラビアによる、テロリスト・グループ支援について言及した。同議員はこれを国連に提訴すべきだと述べている。
サウジアアビアによるテロリスト・グループ支援で、いま一番被害を受けているのはロシアであろう。昨年12月31日ロシアのプーチン大統領は、テロリストと全面的に戦うと語っている。それはロシアが開催する、ソチ・オリンピックの安全確保問題があるからだ。
サウジアラビアの王族は公に、テロリスト・グループの一つ、タクフィール組織に対して、支援していると語っている。このタクフィール組織は現在、シリア、イラク、レバノンなどでテロ活動を展開しているのだ。
こうしたサウジアラビアの動きは、サウジアラビア国家にとって、決して得策ではない。国連はサウジアラビア政府に対し、中東地域でテロ活動を展開しているテロ・グループ支援を、止めさせるべきだ。
イランはレバノンのベイルートにある、自国の大使館に対するテロ攻撃を受け、多数の死傷者を出していることから、国連安保理に対し、サウジアラビアのテロリスト・グループに対する支援について、提訴する意向だ。
レバノンのイラン大使館を狙ったテロ事件では、マジェド・アルマジェドと名乗るサウジアラビア国籍の人物が、犯行を行ったアブドッラ―・アッザームグループの背後にいたが、彼は逮捕されたのち死亡している。
国連の播事務総長も、サウジアラビアによるテロリスト・グループ支援問題を重く受け止め、『サウジアラビアのテロリスト・グループ支援報告』を討議する方針だ。
このサウジアラビアのテロリスト・グループに対する支援問題が、国連安保理で討議されるようになれば、当然のこととしてロシアは、多くの情報を提供することになるであろう。
このことはサウジアラビアにとっては、極めて不利な状況を創り出すことから、サウジアラビア王室内では、テロリスト・グループを支援している、バンダル情報長官の処遇が、検討されるのではないか。
どうもテロリスト・グループを支援しているのは、サウジアラビア政府というよりも、バンダル情報長官による単独行動、のような気がしてならない。そのことは、サウジアラビア王室内で、何らかの問題が発生しているからではないか。つまり、王室内に問題があり、バンダル情報長官の独走を、抑えきれなくなっているということだ。