3年にも及ぶ内戦が、100万人単位の難民を周辺諸国に送り出しているシリアから、あるいは明るい兆しのニュースが伝わってきた。それはシリアの民間航空会社が、1月10日から操業を再開するという内容のニュースだ。
同社の名前はKINDA AIRLINESで、ヨルダンから旅客機を借り受けて、操業を開始するということのようだ。
シリア国内の空港としては、アレッポとダマスカスがあげられている。国外ではレバノンのベイルート、エジプトのカイロ、アレキサンドリア、ボルジュルアラブ、サウジアラビアのリヤド、ジェッダ、ダンマン、クウエイト、アブダビ、ドバイ、シャルジャ、バグダッドなどへの就航を計画しているということだ。
もちろん、これらの便は段階を追って、拡大していくということであり、始めからすべての便をカバーする、ということではなかろう。
問題は、何故今の時期にこの航空会社が、国際便を飛ばすことを、実行に移すかということだ。航空会社のオーナーは近い将来、シリアの国内情勢が安定化に向かう、という予測をしているから出来ることであろう。
あるいは、彼の手元には欧米などからの、特別の情報が届いているのかもしれない。そうでなければ、あり得ない話であろう。以前、シリアもエジプトなどと同じように、今年後半から安定化に向かう、という予測を書いたが、それが現実化しつつあるのかもしれない。