既に何度か書いてきたが、トルコのエルドアン首相はだいぶ精神状態が、まともではなくなってきているのではないか。それは彼の閣僚が何人も、汚職で逮捕されているからだ。
加えて、彼らの子息たちも複数が、汚職で逮捕されていること、そして、これから逮捕が予定されている、トルコの高官や彼らの子息が、89人以上もいることによろう。
エルドアン首相はこの動きを、外国の陰謀やトルコ国内の反政府派の罠だ、と非難しているがそれを信じているトルコ国民は、ほとんどいなくなってしまったのではないのか。
トルコで何が起ころうが、大きな被害を日本が受けることはなかろう。たとえ政権が交代しても、これまで両国間で交わされた合意が、破棄されることはありえないからだ。
しかし、1月の始めに予定されている、エルドアン首相の訪日はどうなるのだろうか。多分、トルコ国内のいまの流れで行けば、ほぼ確実にキャンセルされるのではないだろうか。それは汚職で逮捕された閣僚の中に、ザフェル・チャーラヤン経済大臣が含まれているからだ。
12月のエルドアン首相とその一行の、訪日の最大の目玉は、日本とトルコとの経済協力であり、その中の最も重要な項目は、両国の自由貿易協定であろう。そうなると、ザフェル・チャーラヤン経済大臣が抜ける代表団の訪日は、意味が無くなるということだ。
エルドアン首相は非礼にも、天皇陛下のご健康に配慮することなく、訪日を強引に要求し、天皇陛下との会見を、申し込んでいると聞いている。
彼は何様のつもりなのだろうか。アメリカ大使を初めとした、欧米大使の陰謀を口にし、アメリカ大使の追放も口にしている。もちろん、アメリカ側はエルドアン首相の言動に、腹を立てていることだろう。その結果は、今後アメリカがトルコに対して、協力的でない動きに出ることを、予測せざるを得まい。
エルドアン首相は自分一人で過去10年間の、経済発展を成し遂げた、と思っていようがそうではない。経済発展が成し遂げられたのは、アメリカの協力があり、トルコ国民の努力があったからに、他ならないのだ。
エルドアン首相は自分の家に火が付いてあわて、全てを駄目にしてしまおうとしているようだ。もちろん、彼にはその自覚は全くあるまい。あれだけトルコの地位を中東地域と世界で高めた、時代の寵児の最後は、惨めとしか言いようが無い。彼の義理の子息もやがて逮捕されるという情報がある。そうなれば彼の妻も、逮捕される危険があろう。