昨日はサウジアアビアに対する、マスコミの非難が増えている、ということをご報告したが、その根拠はサウジアラビアの持つ、莫大な石油資源の略奪に、あるのではないかと思っていた。
しかし、今日の情報を見ていると、マスコミのサウジアラビア非難の主因は、石油ではなく他にありそうなことが感じられた。サウジアラビアは世界にとって、なかでもイスラエルにとって、最も危険な国家になる可能性がある、ということのようだ。
サウジアラビアが何十年も前から、パキスタンの核開発に資金を提供してきていたことは、既に報じられて久しい。当時から、サウジアラビアはパキスタンに核兵器を開発させて、それを買い取るつもりだ、という懸念が話題に上っていた。
ここにきて、サウジアラビアはパキスタンが完成させた核兵器を、受け取る時期が来ているというのだ。しかも、サウジアラビアにはそのパキスタンが開発した、核兵器を運搬する手段であるミサイルを、所有しているというのだ。
このサウジアラビアのパキスタンからの、核兵器の受け取りについては、サウジアラビアがパキスタンに対して、引き渡しを要求するだろう、という推測がなされている。つまり、サウジアラビアはこれまでの核兵器開発への、投資してきたことで、その権利を持っているというのだ。
イスラエルの情報機関筋の話によれば、サウジアラビアは核兵器入手に向け、既に全額を支払っているということのようだ。そして、サウジアラビアからはその受け取りのために、代表が間もなくパキスタンに向かうだろう、ということのようだ。
今回のサウジアラビアが依頼し、パキスタンが開発したといわれている、核兵器については、NATO が強い懸念を抱いているし、イギリスの情報部や軍部が特別の関心を、寄せているというとだ。
今回のこの話が、BBCによって伝えられ、各国の情報機関や軍部が、強い関心を寄せているのは、サウジアラビアの仮想敵国である、イランが近く核兵器を所有することになる、という前提に立っているのであろう。
そうなれば、これまで語られてきたように、中東地域では核の連鎖反応が、起こるということであり、それは核分裂同様に、危険な兆候であろう。イランが核兵器を所有するという前提で、サウジアラビアが核兵器を購入すれば、エジプトも同様に核兵器の所有に向けて、動き出すことになろう。
実はエジプトについては、ソビエトが放置していった核兵器がある、という話や、東欧圏の国から購入した、という話もあるのだ。あくまでも噂ではあるが、西側先進諸国ばかりではなく、中東の当事国としては、看過できない問題であろう。それは、述べるまでもなく、核兵器が極めて危険な、代物でああるからだ。