外国にはもの好きな人がいて、私の予測を高く評価してくれている。彼はそのためにお返しとして、私に会う度にとんでもない情報を、もたらしてくれるのだ。
今回は、アメリカによるシリアに対する、攻撃の可能性が低下した、という話をし、次いで、それで困っているのはサウジアラビアや、カタール、トルコではないかと話した。
それに対して彼は、その話に直接関係するしないは語らずに、ある話をしてくれた。彼の話では『湾岸のある国が、アメリカの要請に対して、法外な返答をしたということなのだ。それはアメリカ側が30億ドルの資金援助を要求したところ、ある湾岸の国のプリンスは、130億ドルを提示し、『その話はもうしないでくれと言った。』というのだ。
つまり、アメリカは湾岸の関係国の立場を、十分わかっており、シリア攻撃をするかしないかは、貴国の資金援助にかかっている、とでも言ったのであろう。それに対して、湾岸のある国のプリンスは、アメリカが要求した金額の、4倍を提示したということであろう。
この話に出てくる、湾岸のある国のプリンスとは誰か、という疑問に対する答えは、多分サウジアラビアのプリンス・バンダルであろうと思われる。彼は先日来、派手に動き回っている。ロシア訪問では思い切った発言をし、プーチンを激怒させた、という情報も流れている。
つい最近では、サウジアラビアがフランスとアメリカの国会議員たちに対し、札束攻勢をかけたという情報もある。もちろん、述べるまでもなくその条件は、シリアのアサド体制を打倒を支持して欲しいということだ。
この情報源によれば、その対象になったのは、アメリカの議員ではマケイン、グラハム、ボクサー、メネンデズ、ボーナー、ペロシー、マイクロジャー、ピーター・キング、スタンレー・ホイヤー氏らだ。
この手の情報は他からも出ているが、ほぼ間違いないのではないか。サウジアラビアがそこまで本腰を入れるということは、いかに同国が危険にさらされているか、ということであろう。
以前にも書いたとおり、ロシアが進めるシリアの化学兵器国際管理機関への加盟は、アメリカのシリア攻撃を断念させることになりかねない。そうなればサウジアラビアやカタール、トルコなどは、シリアから報復を受ける危険性が、あるということであろう。
既に、シリアに潜入して戦っている、イスラム原理主義戦士らは、サウジアラビアでも戦闘を、展開すると言い始めているのだ。彼等を裏で操っているのは、どこの国かを考えてみたらいいだろう。もちろん、一時期まではサウジアラビアも、その一国であったが、最近では飼い犬に手をかまれる危険性が、高まっているということだ。