7月12日30人死亡
7月13日21人死亡
7月14日34人死亡
7月19日20人死亡
7月20日30人死亡
8月6日41人以上死亡
8月10日50人以上死亡
これはイラクで起こっている、爆弾テロの犠牲者の数だ。いまはラマダン明けのイードルフィトルのお祭りの期間であり、日本で言う正月のような時期なのだ。しかし、そうした時期に人が集まる喫茶店、レストラン、公園などでの爆弾テロが、毎日のように続いているのだ。
爆弾テロの危険があっても、人は外出してお祭り気分を、味わいたいのであろう。なかでも今のような閉塞状態にあるイラクでは、そうなのであろう。過去1,2ヶ月の間、イラクでは爆弾テロが頻発するようになっているが、その理由は何であろうか。一般的にはマリキー政権に対する反発が、イラク国内に拡大しているからだ。イラクのなかで宗派対立が、色濃くなってきたからだ、という説明がなされている。
しかし、これらは理由の表層部であって、何故マリキー政権に対する反発が強まったのか、何故宗派間の対立が色濃くなったのか、についての説明がなされていない。イラクの混乱は、イラン、アメリカ、サウジアラビアなど、外国の思惑が働いているからに、他ならないのだ。
イードルフィトルのお祭りのなかで、子供を失う親が生まれ、親を失う子供が生まれているのだ。イラクの石油のおかげで、快適な生活が出来ている私たちは、そのことを思い起こすべきではないのか。