『天使ガブエリエルがムスリム同胞団の味方に???』

2013年7月17日

 いまカイロでは、天使ガブリエルの話で持ちきりだ。天使ガブリエルがムスリム同胞団の味方をしている、という説法をムスリム同胞団のイスラム学者が衛星放送で語り、礼拝時の説法でも語ったというのだ。

 その人はシェイク・アハマド・アブドルハーデイ師であり、彼は『メジナであったある人が、天使ガブリエルがラビーア・アダウイヤ・モスクに入り、そこで礼拝する人たちが、しっかりと信仰心を維持するように見守っている。』と語ったと言った。

 このシェイク・アハマド・アブドルハーデイ師は、ムハンマド・モルシー前大統領とともに祈れ、とも語っている。そして、50人の若者と子供たち、そしてラクダが砂漠に迷い込み、喉が渇いていた。

 アッラーは彼等を救い出し、『ムハンマド・モルシーの世話をしろ。』と命じたというのだ。

  このシェイク・アハマド・アブドルハーデイ師の話を受けて、シェイク・ムスアド・アンワル師はムハンマド・モルシー前大統領とヨセフを結びつけ、共に苦難のなかにあったと語っている。

 しかし、宗教省のシェイク・シャウキ・アブドルラテイーフ師は『蜂蜜に毒を入れるような行いだ。』と非難している。

 シェイク・シャウキ・アブドルラテイーフ師はラビーア・アダウイヤ・モスクを、天使ガブリエルが訪ねたというのは嘘だ、と否定している。彼によれば『天使ガブリエルは預言者ムハンマドの前にのみ、顕われるのであって、何処でも顕われるというものではない。』とかたった。

 こうした話が出てきたのは、ムスリム同胞団が窮地に追い込まれてきている、ということではないのか。まさに苦しい時の神頼みであろう。