『エジプトの今後はあと数日で決まる』

2013年6月28日

 エジプトでは大規模デモが、630日に行われる予定だが、既にエジプト各地では、モルシ-大統領派のムスリム同胞団と、世俗派国民との武力衝突が起こっている。

 モスリム同胞団が630日の世俗派のデモを前に、621日からデモを始めていたが、当初の予定を変更し、62125日の予定だったものを、そのまま続けている。それと前夜祭ではないが、世俗派のメンバーが衝突を、始めたということだ。

 多分に、630日には大規模な衝突となることが予想されるが、その状況次第では、軍が思い切った手を打つだろう。6月にカイロを訪問した際に、軍や警察の幹部と話す機会があったが、彼らが語っていたのは初めのうちは傍観し、事態が緊急になれば、軍が動くということだった。「

 確かに、世俗派の中からはすでに、軍の台頭を期待する声が上がり始めている。そうした状況を受け、630日に革命当初(2011125日)のような数の人たちが集まれば、軍は死傷者が出ることを懸念し、クーデターを宣言する可能性が高い。

 それは多分、630日から様子を見、734日までには、結論を出すのではないか。

 残念だがこの時期、中央アジアに出かけているので、毎日の報告ができない。しかし、流れはほぼこの方向に向かうのではないかと思われる。エジプトの国民に多くの犠牲が出ないよう、

軍の早めの決断に期待する。