エジプトからとんでもないニュースが、流れだしてきた。それによれば、ムスリム同胞団の幹部の多くが、1月25日革命(アラブの春革命)の最中に、牢破りをして、外に出てきた人たちだというのだ。
モルシー大統領にカンデール首相も、そのメンバーだというのだ。それ以外にもムスリム同胞団の大幹部である、エッサーム・エリヤン氏、スブヒー・サーレハ氏、サアード・カタートニー氏もそうだというのだ。サアード・カタートニー氏は現在国会議長職にあり、外務省が日本に招待した人物ではないのか。
革命時に刑務所がムスリム同胞団によって破壊され、中にいた34人のムスリム同胞団の幹部が、脱獄したということだが、この問題は大きな波紋を、これから呼ぶことになろう。他に刑務所から逃れたハマースのメンバーや、ヘズブラのメンバーは国際警察が、追いかけているのだ。
当然、野党の人たちはエジプトのムスリム同胞団幹部も、逮捕され事情聴取は受けるべきだ、と主張するということになろう。しかも、この刑務所襲撃事件では、13人の死者が出ており、簡単な話ではないのだ。
6月30日から野党側が、反モルシー・デモを展開することになっているが、このニュースは少なからぬ正当性を、野党側に与えることになろう。
しかし、エジプトには大統領は、検察によって査問されない、というルールがあるようで、今日明日にモルシー大統領が逮捕され,尋問されるということにはなるまい。大統領の場合には、特別なルールの下で、議会の承認を得なければならない、ということのようだ。