『幾つかの大事なニュース』

2013年6月 1日

 

:トルコ各地で抗議デモ

 トルコのエルドアン首相が、イスタンブール市内にある公園を壊して、巨大なショッピング・モールを造る事を決定した。しかし、このタクシム・エリアにある公園は、市民の憩いの場であったことから、激しい反対が起こった。

 木曜日から集り始めたデモ参加者の数が次第に増え、政府は警察に対して強硬対応を命令した。放水車と催涙弾が使われ負傷者も出ている。

 これとは別に、トルコでは第三ボスポラス橋の建設に、反対する動きが始まっている。環境破壊になり、政府が計画しているような、交通渋滞問題の解決には、つながらないということのようだ。

 もしこの第三ボスポラス橋の計画が頓挫すれば、交通渋滞は解決されず、そのことがイスタンブールでのオリンピック開催に、影響を与えるかも知れない。

 

:サイフルイスラーム氏の裁判は進まず

 リビアのカダフィ大佐の次男である、サイフルイスラーム氏はリビア南西部のジンタンで2011年に捕まり、以来今日までジンタンの拘置所に、収監されたままになっている。

 彼に対しては、ICCが引渡しを要求していたが、リビア側は拒否している。しかし、リビアには未だに法体系が出来ておらず、裁判ができるような状態には無い。サイフルイスラーム氏は今後も当分の間、収監されたままになっているのではないか。

 幸いにして、彼への待遇は悪くないと伝えられている。それはそうであろう。世界中が関心を持って見ている中では、彼に対する虐待や、処遇の悪い対応は出来ないであろう。

 

:アルジェリアのブーテフリカ大統領5週間フランスの病院に入院のまま

 アルジェリアのブーテフリカ大統領が病気治療ため、フランスに出国し入院しているが、既に5週間が経過した今なお、彼は帰国していない。

 アルジェリア国内では幾つもの重要な催し物があるだけに、彼の帰国が何時になるのか、高い関心がもたれている。

 当然の事ながら、もしブーテフリカ大統領が再起不能となれば、後任の人選が必要になろう。そのことは、アルジェリガが政治的に大きく揺れることになるのかもしれない。アルジェリア政府は近日中に、ブーテフリカ大統領が帰国すると語ってはいるのだが。