『イランのプレス・テレビ報道の信憑性』

2013年4月14日

 イランのプレス・テレビの報道が、実に興味深い情報を流している。このプレス・テレビはイラン政府の運営するものであり、多分に同国の宣伝戦の要素が、含まれている場合が多いだろう。

 そのため、プレス・テレビは欧米では、見られない場合があるようだ。それにしても、今回の情報は、無視するわけにはいかないだろう。その信憑性については、読者の判断に任せることにする。

 シリアでいま、最も残忍な戦闘を展開しているのは、ヌスラと呼ばれる組織だが、このヌスラ組織のトップである、アブ・ムハンマド・アル・ジャウラーニ氏が、自分たちはアルカーイダの、アイマン・ザワーヒリ師の指揮下にある、と語ったというのだ。

 同時に、プレス・テレビは『イスラエルが数十年前から考えていたという計画が、いま実行されているのだ。』とも伝えている。それによれば、イスラエルは数十年前から、シリアを分断する計画を、持っていたというのだ。

 その計画名は『イノン・プラン』と呼ばれているそうだ。そのことを明かしたのは、ケビン・バレット博士だ。

 欧米は彼らの戦争行動の正当性を『アルカーイダを撲滅する。』というフレーズを使って、これまで説明してきたというのだ。

 しかし、実際にはアルカーイダに武器や資金を与えているのは、NATOでありアメリカだという説明だ。

 確かに、ヌスラ組織は西側から供与される、武器や資金を使って、シリア政府と軍を攻撃している。彼らはシリア政府ばかりではなく、一般市民を殺戮しまくっている、と説明している。

 ヌスラ組織がアルカーイダとの、直接的な関係を公表した後に、シリア政府が国連に要請した、ヌスラ組織をテロ組織と認定することが、どうもうまく進んでいないのは何故か。このプレス・テレビの情報は、一考の余地があるかも知れない。