『サウジアラビア処刑は斬首からスカッドに?』

2013年3月11日

 サウジアラビアの斬首刑は、今まで世界のマスコミが、最も残酷な処刑のし方として、非難してきた。サウジアラビア政府はその斬首刑を止めて、他の処刑のし方を検討しているというのだ。斬首刑がむご過ぎるということが原因か、と思って記事を読んでみると、どうやらそうではなさそうだ。

 斬首刑をする首切り役人の人手不足が原因で、他の方法で処刑をすることを、サウジアラビア政府は検討しているというのだ。首切り役人がサウジアラビア各地を回って斬首するのに、人手不足になったためだというのだ。

 サウジアラビアがこれまで斬首刑にこだわってきたのは、コーランに処刑のし方として斬首、という方法が記されているからだとういうのだ。盗みをした者は手首から、切り落とされることになっており、残酷な犯罪や殺人を犯した者は、斬首ということになっているのだ。

 不倫関係の場合は石打ちの刑で、殺されることになっている。それはサウジアラビアだけではなく、イランやアフガニスタンなどでも、頻繁に行われているようだ。

 そこで今回はスカッドを使って、処刑することが真面目に、話し合われているということのようだ。しかし、これについては多くのイスラム法学者たちが、あまり乗り気ではないようだ。

 以前、アラビア石油のスタッフに、この斬首刑の現場を見ることを楽しみにしており、斬首が行われる度に、見物に出かけている人物がいる、ということを知らされた。しかもその人物は、私の知っている人物だっただけに、ショックは大きかった。

 人は心の中に天使と悪魔と、両方の性格を持っているのかもしれない。そのどちらが強いかで、その人の生きざまは、変わるのかもしれない。