『エジプトの人口9200万人に!!』

2013年2月28日

 エジプトの人口が9・200万人に達したことが、最近行われた調査で判明した。その内訳は、エジプト国内に8400万人、エジプト国外には800万人のエジプト人が、居住しているということだ。

 エジプトの人口は2006年の段階では、7660万人だったが、それが10年もしないで、25パーセントも増えている、という勘定になる。

首都のカイロには、そのうちの7・1パーセントの住民が集中しており、当然、中東随一の大都会を、形成しているということだ。

 カイロとその周辺をグレーター・カイロととらえると、ここの人口は1800万人に達しているが、エジプトは基本的に、砂漠で覆われた面積の国家であることから、居住している地域は、国土の7・7パーセントだけになる。

 問題はこれだけ増え続ける国民人口に、パンを食わせること、仕事をあてがうこと、教育をすること、医療のサービスをするわけであり、政府にとってそのことは、並大抵の苦労ではあるまい。

 従って、パンを供給することだけでも、何時でも容易に国民は暴発する、という社会環境にあるということだ。

 ムスリム同胞団が支配する、現在のエジプト政治は、ムスリム同胞団の独走という感じではあるが、食糧供給(パンの供給)が決定的な弱点であろう。それをどう差配していくのかが見ものだ。